嵐の夜が始まる
前回までのお話→■
目が覚めたら15時を過ぎていた。
見に行く予定だったK氏のバンドの出演時間は19時。
万一を考えて念入りにお風呂入って、
万一を考えて念入りに化粧して、
万一を考えて念入りに服を選んで
香水を多めに(←迷惑)振りまいてから電車に飛び乗る。
・・と、思ったのに、地元の駅に着いた瞬間に
「線路に人が立ち入ったため○○線は10分程遅れております~」
の、アナウンスに愕然とする。
あーあ、これもう間に合わないよー。
定刻通り乗れたとしても、駅から走らないと間に合わないような状態だったんだもん。
本当はK氏のバンドなんてあんまり興味が無い。
今日だってあんまり寝てない状態だからブッチしちゃおうかなーって思ったりもする。
でも、
でも、万一を考えると。。。
「占いは当たるのか part1」でも書いたように、るるすけがM氏と出会ったのはK氏のバンドの打ち上げだった。
今、M氏はLiveもレコーディングも入ってないはずだし、下手したら遊びに来るかもしれない。
いや、来ないかもしれないんだけど、もうかれこれ1年弱、私は「Mタンが来るかもしれない」という希望を毎回捨てきれずK氏のバンドに通っているのだ。
あくまで昔からの知人であるK氏のバンドのボーカルの顔を見に行ってるかのように振る舞いながら。
これで、たまたま行かなかった日に限ってM氏が遊びに来ていたりしたら泣くに泣けない。
必死で頭を働かせて、駅構内を疾走して、山手線に乗車。
「よし、このまま行けば19時ピッタリに○○駅に着くぞ!」と、思った瞬間、
「ただ今新橋駅において人身事故がありましたため、
山手線は内回り外回り共に運転を停止しております~」
(゚Д゚)ハァ?
どーゆー事だよ、どーゆー事だよ!
○○駅まで後4駅って所じゃねーかよ!!!
駅員に聞いたら「復旧には30分はかかりますね」とバッサリ。
うわーん、もう絶対間に合わないよ!
現在の駅は△△駅。
ちょうど地方の友人N嬢が観に来る予定のL氏のLiveをやる場所。
・・・・・・・これはアレか?
わしにL氏の方を観ろと言うお告げか?
確かにL氏とK氏は仲良いよ。
きっと今日もLive後の打ち上げは合同でやるだろうよ。
まーしょうがない。
っつー訳で、いつもK氏のバンドを一緒に観に行ってる姐さんに「間に合わないから△△の方に行く」とメールして、L氏のバンドを観に行く事にする。
LiveHouseに着くと、何故か友人U嬢を発見。
U嬢はMタンの前のバンドに通っていた過去があるので、
本当だったら「Mタンと繋がってた娘とか知らない?」とか
「Mタンってどういう性格?」とか聞きたいところだが、
いかんせん彼女は口が軽すぎる。
あまりMタンとの事はバラしたくない相手の1人だ。
・・・・・・とか、言ったてら、アレですよ。
U嬢「ねぇ、るるがさぁ、、今ラブってる人ってさぁ。。。あたし知ってるっしょ?」
るる「・・・・・・・(;´Д`)」
U嬢「もしかしてさぁ、、今はもう無いバンドで、あたしはボーカルが好きでさぁ。。。××ちゃんはギターが好きでさぁ。。。。」
るる「あー!もう言わなくて良いよ!そうだよ!Mタンだよ!!!(泣)」
U嬢「やっぱり~!るるが相手の名前言わないって事は多分あたしが通ってたバンドだなぁ~って思ってさ。で、なおかつ、るるの好みを考えたらMタンしか居ないじゃん!?」
バレバレでしたか('A`)
そりゃ伊達に7年も友達やってないですよね。。orz
U嬢「あたしさー、前バンの時にMタンと繋がってた娘知っててさ。。」
るる「ああぁぁぁああ、やっぱり!!!(;´Д`)つか、その話詳しく聞かせれ!」
U嬢「いや、あたしも”その娘がMタンと繋がってた”って事までしか知らないからさ。よくわかんないんだけど。Mタンってさぁ、、来る者拒まず去る者追わず。。。でも突然ブチッと切るよね」
るる「・・・・・・・・・・・・・・・・・ブチッ?(゚∀゚;)」
U嬢「そう、何の前フリも無く、飽きたからなのか何なのかわからんけど、突然切るんだよ」
るる「うわぁああああああああああああああああん!!!!今あたしそんな感じなんだけどぉおおおおおお!!!・゚・(ノД`)・゚・。」
U嬢「うわっちゃー(^^;)なんかさぁ、、、Mは止めとけぇ~?あいつは意識しなくても本能的に女を不幸にするタイプじゃん?」
るる「う、、、そうなんだよね。。('A`)」
Liveの前にも関わらず、微妙な気分で人生相談。
>飽きたからなのか何なのかわからんけど、突然切るんだよ
の、一言に凹みつつも、自分の現状を考えると納得が行く。
やっぱり飽きちゃったんだなぁ。。
U嬢「ま、るるだったらもっと幸せにしてくれる男いっぱい見つかるよ!また何か情報入ったら教えるね!あ、次L氏のバンドだ。中入ろうか?」
あぁ、何かやっぱりU嬢は(口は軽いけど)良い奴だ。
どうせ切られたなら誰にバレても困らないし、ここで彼女にバレてこういう話を聞けたのも何かの縁と言うか、タイミングと言うかだよなぁ。。
そんな事を思いながらLiveHouseの中に入ってN嬢と合流。
久々に会う友人達に軽く挨拶をしながら開演を待つ。
次の瞬間、
K氏のバンドにいつも一緒に行っている姐さんがすごい勢いでハウス内に駆け込んでくるのが見えた。
姐さん「バカ!!!!!」
へ?( ゚д゚)
姐さん「MタンK氏のバンド観に来てたよ!!!」
目の前が真っ暗になる瞬間を初めて知った。